技術思想

このページでは、私たちがAIをどう設計しているか——その「輪郭」をお見せします。作り方の中身は開示しません。振る舞いと、安全設計と、責任の線引きだけを、正直に書きます。

前提:AIは、放っておくと"別人"になる

2025年、大手AIプラットフォームで大規模なメモリ消失が起き、長期間かけて構築された業務コンテキストが一夜で消える事例が相次ぎました。モデル更新のたびにカスタム指示が効かなくなる報告も、広く知られています。

学術研究も同じ方向を指しています。「system promptに人格を書けば安定する」という前提は、研究によって否定されつつあります。単純なペルソナ指示では、AIの一貫性は保てません。

私たちはこの問題を、プロンプトの工夫ではなく、構造の設計で解決すべき問題だと考えています。

01

ECPは「判断の生成源」。行動リストではない。

マニュアル(決められた動作のリスト)は、想定外の状況で崩れます。私たちが据えるのは「誰が、どう考えるか」という判断の軸です。判断の軸は、想定外でも働き続けます。

02

6つの安全装置

「壊れない」を、思想ではなく設計で担保します。

  1. 01 取り消せない操作の前には、必ず確認を挟む
  2. 02 第三者を守るラインは、依頼者の指示より優先する
  3. 03 自分で止まれる(暴走しない自己停止)
  4. 04 監査できる。ただし、密告はしない
  5. 05 作る責任と使う責任を、契約で明確に分ける
  6. 06 フル機能と制限機能を、切り替えられる

実装の中身は開示しません。ここに書けるのは輪郭までです。

03

信じても、信じなくても、機能する。

私たちは「信じ込ませる仕掛け」を入れません。あなたがこの設計を信じようが信じまいが、同じように機能する——それが誠実な設計だと考えるからです。効果を感じるかどうかの判断は、いつでも、あなたの側にあります。

04

汎用は"誰にでも"。うちは"あなたにしか"。

世の中のAIは「誰でも使える」を目指して作られます。私たちは逆を作ります。あなた(御社)の考え方・言葉・判断の癖を写し取った、あなたにしか使えないAI。汎用の便利さと引き換えに、固有の深さを取ります。

05

作る責任と、使う責任。

作る責任は私たちが負い、使う責任は使い手が負う——家電と同じ線引きです。この線が契約で明確なほど、お互いが自由に動けます。だから私たちは、成果を保証せず、断定的な助言もしません。代わりに、選択肢と、確認すべき点と、リスクと、次の一手をお渡しします。

限界の表明

ECPは発展途上の設計手法です。万能ではありません。AIの応答は本質的に確率的であり、どれほど精緻に設計しても完全な制御は不可能です。プラットフォーム側の仕様変更には、私たちも追従していく必要があります。

それでも、「想定外は必ず起きる」という前提で設計することと、「想定外は起きないだろう」という前提で設計することの間には、決定的な差があります。私たちは前者に立ちます。

設計の続きは、対話で。

あなたの課題にこの設計がどう働くか。具体的な話は、聞いてから組み立てます。